特定非営利活動法人
NPO日本食育インストラクター協会


NPO日本食育インストラクター1級取得者インタビュー企画⑪:後藤恵さん

今回は、小学校で栄養士としてお勤めの傍ら、ボランティアとして食育活動でもご活躍の後藤恵さんにお話を伺いました。



Q.なぜ食育活動を始められたのですか? きっかけとなったポイントなど、お話いただけたらと思います。
子供4人なのですが、やはり「食べる」とういうことは毎日のことで(笑い)、また栄養士という仕事を通して、「食」について自分が勉強した知識や見分を広められればいいなと思っていました。

大きなきっかけは、通っていたお料理教室の先生から食育インストラクターの資格も取ってみないかとお声をかけていただいたことでしょうか。
今では、食育を広めていきたいと強く思うようになって、楽しく活動しています。

Q.現在の食育活動を教えていただけませんか?
昨年度の食育活動はキッコーマン食育講座、給食の鉄人2023での審査協力、服部学園の学園祭でのお手伝い等でした。また本業になるのですが、小学校の学校栄養士として、毎日の給食や栄養指導、食育指導をしています。

食育活動を通して「いただきます」「ごちそうさま」などの挨拶やマナーなどを教えることに力を入れています。
“仕事として行う小学校での栄養中心の食育活動”から、“おいしさに直結する調理ノウハウから食の大切さまでより実践的で幅広い食育活動”へと、変化してきたような気がします。

Q.給食の鉄人の審査員は、実は、今年もすでに依頼されているようですね。

給食の鉄人® 2023 | 一般財団法人 日本educe食育総合研究所 (educe-shokuiku.jp)

食育活動にて、苦労したことや、やっていて良かったことなど紹介いただけたら。

人前で話すのが得意な方ではないので、最初は不安でした。今もなかなか慣れませんが・・・。 食育講座に来てくださった方々に、「食育」について少しでも理解していただけるように、心がけています。講座内容がバラバラにならないように、そして、ただ内容を詰め込むだけや、こちらがただ一方向にしゃべり倒さないように気を付けています。最初のころは、食育講座の諸先輩方の講座を見学させていただき、何度もシミュレーションを重ねて講座の前に練習しました。

毎回、すごく緊張しますが、講座に参加してくださる方々が熱心にお話を聞いてくださり、自信にもつながったと思います。そして、みなさんがすごく「食育」に関心・興味をお持ちだということに感激しました。

初めて食育インストラクターのお仕事で参加させていただいたのが10年近く前の恵比寿であったマルシェでした。その時に出会った方々がその後、食育インストラクターでの研修などをともにする仲間としてずっと続いています。そして、いろいろな方々と接することで、新たな考え方や新たな視点を増やすきっかけとなっています。

Q.今後、どのような食育活動を展開されたいとお考えでしょうか?
私の食育活動は、栄養士としての知識・経験を取り入れてお話できることだと思います。 食育1級GOLDの資格を維持し、栄養士・調理師としての資格も役立てつつ新たな活躍の場があると嬉しいです。栄養指導を含めた食育活動などで活躍の場があればいいなと感じています。

また、小学校での課題にもなっていますが、肥満傾向であること、朝食欠食、好き嫌いによる栄養素の偏り、残食等による食品ロスが常に気になっています。小学校の食育の現状なども、栄養士としての視点から、多くの方にお伝えできたらと思っております。

Q.プライベートはどのように過ごされていますか?
週末は子供たちと買い物に出かけたり、友達と飲みに行ったりしています。食育以外の活動で注力していることは 趣味とはいえないでしょうが(笑い)、友達とお酒を飲みながら楽しい時間を過ごすことです。美味しいお料理と美味しいお酒があればどこでも!お肉よりもお魚の方が好きなので和食系がいいですね。

また、運動不足を感じ、最近、平日の夜に、ジムに通い始めました。ゴルフも2年ほど前から楽しんでいます。もともと、家でドラマを見たり漫画を読んだりする感じでインドア派だったのですが・・・

子供たちが大きくなってくると時間も合わなくなりがちです。その中でも、一緒の食事を心がけ、たくさん会話しています。今日という日を楽しく笑顔で過ごせるように。

子供たちとの「たくさんの会話」、目に浮かぶようです。食育活動を通して、一層おしゃべり上手になってきているのかもしれませんね。栄養士としてのキャリアを活かし、その知識・経験を、食育活動を通して、多くの方々へ伝えていかれることと思います。ますますのご活躍を応援しております。



食育インストラクターの仲間たちとの1コマ(後列中央)

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